「ウイルスに感染しました」という画面が急に出て、ドキッとしたことはありませんか。
スマホのウイルスが心配になったとき、まず知っておきたいのは「ブラウザに出る警告の多くは偽物」ということです。
この記事では、偽の警告画面の見分け方と閉じ方、iPhone・Android別のチェック方法、本当に怪しかったときの対処までを順番にまとめます。
📖 この記事でわかること
- iPhoneとAndroidでウイルスの事情が違う理由
- 「ウイルスに感染しました」画面の正体と閉じ方
- iPhone・Androidそれぞれのチェック場所
- 感染が疑われるときにやる順番と相談先
- セキュリティアプリが必要な人・いらない人
🛡 詐欺SMSや危険サイトの警告もほしい人は、セキュリティアプリという選択肢も
ノートン モバイル セキュリティは、Android版・iOS版があります。
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スマホのウイルスとは?iPhoneとAndroidで事情が違う
スマホの「ウイルス」は、正しくはマルウェア(悪意のあるソフト)と呼ばれ、多くは不正なアプリの形で入り込みます。入り込みやすさは、iPhoneとAndroidで仕組みが違います。

iPhone:アプリはApp Storeの審査を通ったものが基本
iPhoneのアプリは、Appleの審査を通ったものをApp Storeから入れるのが基本です。アプリどうしは互いの中身に勝手に触れられない仕組み(サンドボックス)で動いています。
そのため、パソコンのようなウイルスに感染する例は多くありません。ただし、だまされて「構成プロファイル」を入れたり、偽サイトでIDを入力したりする被害は起きています。
Android:公式ストア以外からもアプリを入れられる
Androidは、設定で許可すればGoogle Play以外の場所からもアプリを入れられます。自由度が高い反面、SMSのリンクなどから不正なアプリを入れさせる手口が報告されています。
Google Playのアプリにも「Play プロテクト」というチェック機能が働いていますが、公式ストア以外から入れたアプリは特に注意が必要です。
| 項目 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| アプリの入手先 | App Storeが基本 | Google Play以外も可 |
| 標準のチェック機能 | OSの仕組みで保護 | Play プロテクト |
| 多い被害 | 偽の警告・偽サイト | 不正アプリ・偽SMS |
| まず見る場所 | プロファイル・カレンダー | アプリ一覧・Play プロテクト |
「ウイルスに感染しました」は偽の警告画面
検索やサイトを見ている途中に、警告音や振動とともに「ウイルスに感染しています」と出る画面があります。これは、Webページが表示している偽の警告です。

偽の警告の正体:アプリや電話へ誘導するための広告
偽の警告は、不安をあおってアプリを入れさせたり、サポート窓口を名乗る番号へ電話させたりするのが目的です。誘導先には、クリーナーアプリやVPNアプリなどが確認されています。
カウントダウンや「今すぐ対処」の文字が出ても、そのページ自体には何もできる力はありません。慌てないことがいちばんの対処です。
🔊 音や振動で驚かせる
警告音・バイブで「本当に何か起きた」と思わせる
⏱ 時間で焦らせる
「あと○秒でデータが消えます」と急がせる
📲 アプリ・電話に誘導
インストールや電話のボタンを押させようとする
偽の警告が出たときの閉じ方
画面の「OK」「削除」「スキャン」などのボタンは押さない
ブラウザのタブ一覧を開き、そのタブを閉じる(閉じられないときはブラウザのアプリ自体を終了する)
ブラウザの履歴とWebサイトデータを消して、同じページが開き直さないようにする
もしアプリを入れてしまったら削除し、電話をかけてしまった・お金を払ってしまった場合はIPAや消費生活センターに相談する
※メニューの名前はブラウザやOSのバージョンで違う場合があります。
カレンダーの「照会」やブラウザの「通知」を許可していないか
iPhoneでは、偽サイトで「照会」を押すと、カレンダーに怪しい予定が次々と入るようになる手口があります。Androidでは、サイトの「通知」を許可してしまい、偽の警告が通知で届き続ける例もあります。
どちらもウイルスに感染したわけではなく、設定を外せば止まります。外し方は下のiPhone・Androidの章で紹介します。
こはく画面に「あと30秒で写真が消えます」って出たんだけど、どうしよう!



それは偽の警告やで。ボタンは押さんと、タブを閉じたらええ。ページが脅してるだけで、スマホの中身は何もされてへんよ。
iPhoneのウイルスチェック方法
iPhoneには、Androidのような「ウイルススキャン」の標準機能はありません。そのかわり、だまされて入れやすい設定やアプリを順番に見ていきます。


知らない「構成プロファイル」が入っていないか
構成プロファイルは、会社や学校がiPhoneを管理するための設定です。心当たりがないのに入っていたら、偽サイトなどで入れさせられた可能性があります。
「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」で確認できます。何も入っていなければ、この項目自体が表示されないこともあります。
不審なプロファイルを削除する
「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を開く
心当たりのないプロファイルをタップする
「プロファイルを削除」を選び、パスコードを入れて削除する
※会社・学校から配られたiPhoneのプロファイルは勝手に消さず、管理者に確認してください。
カレンダーに知らない予定が入るなら「照会」を解除
「ウイルスに感染しました」などの予定が勝手に入る場合は、知らないカレンダーを照会(登録)している状態です。照会をやめれば予定は表示されなくなります。
カレンダーアプリの「カレンダー」から、心当たりのない照会カレンダーを選んで「照会を解除」するのが基本の方法です。
知らないカレンダーの照会を解除する
カレンダーアプリを開き、画面下の「カレンダー」をタップする
「照会したカレンダー」などに並ぶ、知らないカレンダーの右の「i」をタップする
いちばん下の「照会を解除」をタップする
※表示名はiOSのバージョンで違う場合があります。最新はAppleサポートで確認してください。
iOSを最新にして、知らないアプリを消す
iOSのアップデートには、見つかった弱点(脆弱性)の修正が含まれます。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から最新にしておきましょう。
あわせてホーム画面とAppライブラリを見て、入れた覚えのないアプリや、警告画面から入れたアプリがあれば削除します。
なお、古い機種はアップデートの対象から外れることがあります。サポートが終わった機種を使い続けると修正が届かなくなるので、買い替えの目安も確認しておくと安心です。


Androidのウイルスチェック方法
Androidは、Google Play ストアの「Play プロテクト」でアプリをスキャンできます。メーカーや機種で画面の名前が少し違うので、近い名前の項目を探してください。


Play プロテクトでスキャンする
Play プロテクトは、Google Playのアプリだけでなく、ほかの場所から入れたアプリもチェックする標準機能です。有害なアプリが見つかると、通知や無効化・削除で知らせてくれます。
ふだんは自動で動いていますが、気になるときは手動でスキャンできます。
Play プロテクトで手動スキャン
Google Play ストアのアプリを開く
右上のプロフィールアイコンをタップし、「Play プロテクト」を選ぶ
「スキャン」をタップして結果を確認する(問題が見つかったら表示に従って削除する)
消せない・おかしいアプリはセーフモードで削除
不審なアプリが消せないときや、動きがおかしいときは、セーフモードで起動します。セーフモードでは後から入れたアプリが一時的に止まるため、原因かどうかの切り分けと削除がしやすくなります。
セーフモードへの入り方は機種によって違うため、お使いのスマホのメーカーのサポートサイトで確認してください。
「不明なアプリのインストール」とブラウザの通知を見直す
「設定」→「アプリ」の中にある「特別なアプリアクセス」→「不明なアプリのインストール」で、公式ストア以外からアプリを入れる許可を出しているアプリを確認できます。心当たりがなければ許可をオフにします。
偽の警告が通知で届く場合は、Chromeの「設定」→「サイトの設定」→「通知」から、知らないサイトの通知をブロックします。
| 症状 | 見る場所 | 対処 |
|---|---|---|
| 警告が通知で届く | Chromeのサイト通知 | ブロック |
| 知らないアプリ | アプリ一覧 | アンインストール |
| 消せないアプリ | セーフモード | 起動して削除 |
| 公式外の許可 | 不明なアプリのインストール | オフ |
ウイルス感染を疑うサインと、乗っ取りとの違い


電池の減りが早い・本体が熱いといった症状は、ウイルス以外でもよく起きます。1つのサインだけで決めつけず、いくつ重なるかで考えてください。
📢 広告が急に増えた
ブラウザ以外でも広告が出るなら、入れたアプリを疑う
📲 知らないアプリ
入れた覚えのないアプリがある
💸 身に覚えのない請求
SMS送信や課金の記録がある
🔋 電池・熱
劣化や使い方でも起きる弱いサイン
強いサインは「知らないアプリ」と「身に覚えのない請求」
入れた覚えのないアプリがある、勝手にSMSが送られている、知らない課金がある場合は、本当に不正なアプリが入っている可能性があります。
この場合は、すぐに下の「感染していたときの対処」に進んでください。
アカウントの乗っ取りは別のチェックが必要
知らないログイン通知が来る、LINEやSNSで勝手に投稿されているといった場合は、ウイルスよりもアカウントの乗っ取りを疑います。スマホ本体ではなく、Apple AccountやGoogleアカウントのログイン中の端末を確認します。
乗っ取りの確認手順は、別の記事で詳しくまとめています。





電池がすぐなくなるのも、ウイルスのせい?



電池だけやったら劣化のことがほとんどやで。知らんアプリや請求が一緒に出てたら、本気で疑った方がええな。
ウイルスに感染していたときの対処
不正なアプリが見つかったり、怪しい操作をしてしまったりしたときは、次の順番で進めます。慌ててネットで見つけた「駆除アプリ」を入れるのは逆効果になることがあります。


感染が疑われるときにやる順番
機内モードにして、通信を止める(情報の送信や不正なSMSを止めるため)
不審なアプリを削除する。消せなければAndroidはセーフモードで削除する
iPhone・Androidとも、不審なプロファイルやアクセス許可を外す
別の安全な端末から、重要なアカウントのパスワードを変える
それでもおかしい場合は、バックアップを確認してから初期化する
※初期化するとデータが消えます。バックアップに不正なアプリが含まれていないかにも気をつけてください。
パスワード変更は「お金」と「メール」のアカウントから
不正なアプリや偽サイトにIDを入力していた場合は、パスワードが漏れている前提で動きます。ネット銀行・クレジットカード・メール・Apple AccountやGoogleアカウントを優先し、使い回している他のサービスも変更します。
個人情報が漏れたかもしれないときにやることは、こちらの記事にまとめています。


困ったときの相談先
操作方法がわからない、偽の警告の電話番号にかけてしまったという場合は、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」に相談できます。お金を払ってしまった、契約させられた場合は、消費者ホットライン「188」で近くの消費生活センターにつながります。
カードの不正利用が疑われるときは、すぐにカード会社へ連絡して止めてもらいましょう。
| 相談先 | 向いている相談 | 連絡先 |
|---|---|---|
| IPA 安心相談窓口 | ウイルス・偽警告 | 03-5978-7509 |
| 消費者ホットライン | お金・契約の被害 | 188 |
| 警察の相談窓口 | 詐欺・脅し | #9110 |
セキュリティアプリは必要?いる人・いらない人


セキュリティアプリは、入れれば必ず安全になるものではありません。使い方によっては、標準機能だけで十分な人も多くいます。
✅ 標準機能で十分な人
公式ストアのアプリだけ使う/OSを最新にしている/怪しいリンクを開かない
🛡 入れた方がいい人
Androidで公式外のアプリを入れる/家族のスマホを見守りたい/詐欺SMSや危険サイトの警告がほしい
標準機能で十分な人は、OS更新と公式ストアを守るだけでいい
公式ストアのアプリだけを使い、OSを最新に保ち、SMSやメールのリンクを安易に開かない人は、標準機能で十分です。iPhoneならOSの仕組み、AndroidならPlay プロテクトが土台になります。
無理に有料のアプリを入れなくても、この記事のチェックを時々するだけで多くの被害は防げます。
入れた方がいい人は、危険サイトや詐欺SMSの警告も欲しい人
Androidで公式ストア以外のアプリを使う人や、ネットに不慣れな家族のスマホを守りたい人は、セキュリティアプリが役に立ちます。危険なサイトや詐欺のSMSを知らせる機能があるものもあります。
携帯会社がオプションで用意していることもあるので、契約中の会社のサービスを先に確認すると選びやすくなります。
無料と有料の違いや、主なセキュリティアプリとキャリアのオプションの料金比較は、別の記事で詳しくまとめています。


偽のセキュリティアプリに注意
偽の警告画面からすすめられるアプリは、それ自体が不要な課金や情報の抜き取りにつながることがあります。セキュリティアプリを入れるなら、警告画面のボタンからではなく、自分で公式ストアを開いて、提供元とレビューを確かめてから選びましょう。
「無料でスキャン」と言いながら高額なサブスクに登録させる例もあるため、登録前に料金をよく確認してください。
よくある質問


スマホで無料のウイルスチェックはできますか?
Androidは、Google Play ストアの「Play プロテクト」で無料でスキャンできます。iPhoneにはスキャン機能はありませんが、プロファイルやアプリ、カレンダーを確認する方法で無料でチェックできます。
iPhoneはウイルスに感染しないのですか?
パソコンのようなウイルス感染はまれですが、ゼロではありません。偽の警告画面からプロファイルを入れさせられたり、偽サイトでIDを入力したりする被害は起きているため、OSを最新にして怪しい画面を操作しないことが大切です。
「ウイルスに感染しました」と出たら本当に感染していますか?
ブラウザの中に出る警告は、ほとんどが偽物です。ボタンは押さずにタブを閉じ、履歴とWebサイトデータを消してください。アプリを入れたり電話をかけたりしてしまった場合は、IPAの安心相談窓口に相談できます。
偽の警告の番号に電話してしまいました。どうすればいいですか?
相手の指示で遠隔操作アプリを入れた、カード番号やギフトカードの番号を伝えた場合は、すぐにアプリを削除し、カード会社に連絡してください。対応に迷うときは、IPAの安心相談窓口や消費者ホットライン188に相談しましょう。
ウイルスに感染したスマホを放置するとどうなりますか?
不正なアプリの種類によりますが、個人情報やIDの抜き取り、勝手なSMS送信、不正な課金などにつながるおそれがあります。疑わしいときは放置せず、この記事の手順でアプリの削除とパスワード変更を進めてください。
セキュリティアプリは入れた方がいいですか?
公式ストアのアプリだけを使い、OSを最新にしている人は、標準機能で十分なことが多いです。Androidで公式外のアプリを使う人や、家族のスマホを守りたい人は、公式ストアで提供元を確かめたうえで検討してください。
まとめ


📝 この記事のまとめ
- ブラウザに出る「ウイルスに感染しました」はほとんど偽物。ボタンは押さずタブを閉じる
- iPhoneはプロファイル・カレンダーの照会・アプリを確認し、iOSを最新に
- AndroidはPlay プロテクトでスキャンし、消せないアプリはセーフモードで削除
- 怪しいときは通信を止め、アプリ削除→パスワード変更→必要なら初期化
- 迷ったらIPAの安心相談窓口、お金の被害は188へ






