「iCloudの容量が足りない。でも毎月払い続けるのも気が進まない」
2026年7月18日、AppleはiCloud+を日本で約20パーセント値上げしました。50GBが月180円、200GBが月540円、2TBが月1,800円です。円安による調整で、日本を含む8か国が対象でした。
この記事では、課金を続ける場合と買い切りの保存機器を買う場合で、何か月目に総額が逆転するかを実際に計算します。Google Oneとの比較、買い切り側の弱点まで正直に書きます(2026年9月時点)。
📖 この記事でわかること
- 値上げ後のiCloud+の料金と、Google Oneとどちらが安いか
- 課金し続けた場合と買い切りにした場合の、3年・5年・10年の総額
- 買い切りが追い越すまでの月数(損益分岐)
- 買い切り機器で保存できるデータ・できないデータ
- クラウドを解約してはいけない人の条件
2026年7月にiCloud+が値上げ|まず今いくら払っているか確認する

判断の前に、今の料金を正確に把握しておきます。2026年7月18日の改定で、日本のiCloud+は全プランがおよそ20パーセント上がりました。
| 容量 | 改定前 | 改定後(現在) | 年間の負担増 |
|---|---|---|---|
| 5GB(無料) | 0円 | 0円 | — |
| 50GB | 150円 | 180円 | +360円 |
| 200GB | 450円 | 540円 | +1,080円 |
| 2TB | 1,500円 | 1,800円 | +3,600円 |
| 6TB | 4,500円 | 5,500円 | +12,000円 |
| 12TB | 9,000円 | 11,000円 | +24,000円 |
※2026年9月時点・税込。Apple公式サイトで確認した金額です。200GB以上のプランは最大5人のファミリー共有に対応します。
値上げ幅は小さく見えて、年単位では効いてくる
200GBで月90円の値上げと聞くと小さく感じますが、年間では1,080円です。2TBを使っている人なら年3,600円増えます。
問題は、これが「気づかないまま引き落とされ続ける固定費」だという点です。スマホ代を見直す人は多いのに、クラウドの月額は放置されがちで、そのまま10年払えば200GBでも64,800円になります。
Google Oneと比べると、同じ容量なら少し安い
AndroidでもiPhoneでも使えるGoogle Oneは、100GBが月290円、200GBが月440円、2TBが月1,450円です。年払いにすると約17パーセント安くなります。
同じ200GBならiCloud+の540円に対してGoogle Oneは440円で、月100円の差です。ただしiPhoneの「iCloudバックアップ」はiCloudにしか作れないため、Google Oneに乗り換えても写真の保存先が変わるだけで、端末まるごとのバックアップは別問題として残ります。ここを混同すると「安くしたのに結局iCloudも払っている」状態になります。
容量を食っているのは、ほぼ写真と動画
設定からiCloudの内訳を見ると、多くの人は写真が全体の大半を占めています。iPhoneで撮った写真は1枚あたり2〜5MB、4K動画は1分でおよそ350MBです。
つまり50GBは4K動画なら2時間半ほどで埋まります。逆に言えば、写真と動画さえ別の場所に逃がせば、残りの連絡先やアプリのデータは無料の5GBに収まる家庭も少なくありません。ここが買い切りを検討する余地になります。
こはく結局、写真をどこに置くかだけの問題ってこと?



ほぼそのとおりじゃ。だから「写真の置き場所を買い切りにしたら、月額はいくら減って、何年で元が取れるのか」を次で計算するぞ。
課金し続ける vs 買い切り|損益分岐は何か月目か試算する


ここが記事の核心です。iCloud+ 200GBを払い続けた場合と、買い切りの保存機器を1台買った場合で、総額がいつ逆転するかを並べます。
| 方法 | 初期費用 | 月額 | 3年総額 | 5年総額 | 10年総額 |
|---|---|---|---|---|---|
| iCloud+ 50GB | 0円 | 180円 | 6,480円 | 10,800円 | 21,600円 |
| iCloud+ 200GB | 0円 | 540円 | 19,440円 | 32,400円 | 64,800円 |
| iCloud+ 2TB | 0円 | 1,800円 | 64,800円 | 108,000円 | 216,000円 |
| Google One 200GB | 0円 | 440円 | 15,840円 | 26,400円 | 52,800円 |
| 買い切り機器+128GB | 15,840円 | 0円 | 15,840円 | 15,840円 | 15,840円 |
| 買い切り機器(カード別) | 14,800円 | 0円 | 14,800円 | 14,800円 | 14,800円 |
※2026年9月時点・税込。買い切りは充電しながら自動保存できる機器(Qubii Power SE)の公式価格で、128GBのmicroSD付きセットが15,840円、本体のみが14,800円です。microSDは別途用意すれば容量を後から増やせます。
約28か月
200GB(540円)を追い越すまで
約9か月
2TB(1,800円)を追い越すまで
約88か月
50GB(180円)を追い越すまで
200GBなら2年4か月、2TBなら9か月で逆転する
15,840円を月540円で割ると約29か月、月1,800円で割ると約9か月です。つまり2TBプランを払っている人は1年経たずに買い切りのほうが安くなります。
逆に50GBの180円で足りている人は、追い越すまでに7年以上かかります。この場合は無理に買い替えず、そのまま払い続けるほうが合理的です。自分がどのプランを契約しているかで結論が正反対になるので、まず設定画面で確認してください。
充電器を兼ねる分は、初期費用から差し引いて考える
今回計算に使った機器は、コンセントに挿す急速充電器そのものです。保存機能が付いた充電器、と考えたほうが実態に近いつくりになっています。
PD対応の急速充電器は単体でも3,000円から5,000円ほどします。充電器の買い替え時期が近いなら、その分を初期費用から引いて考えられます。14,800円から4,000円を引いた10,800円で計算すると、200GBを追い越すのは約20か月まで縮まります。


クラウドは「容量が増え続ける」前提で見る必要がある
見落としやすいのが、写真は減らずに増え続けるという点です。50GBで足りていた人も、数年後には200GBへ上げることになります。そのとき月額は180円から540円に跳ね上がります。
買い切り側は、microSDカードを大きいものに差し替えれば本体はそのまま使えます。容量を増やすたびに月額が上がるのか、カード代だけで済むのか。長く使うほどこの差が開いていきます。


買い切り側の選択肢|充電しながら自動で保存する機器とは


買い切りといっても、パソコンに毎回つないで手作業でコピーするなら続きません。ここで比較対象にしているのは、充電器にmicroSDカードを挿しておくだけで自動的に保存される仕組みの機器です。
仕組みは「充電する」だけ。操作がいらない
本体をコンセントに挿し、microSDカードを入れ、ケーブルでスマホをつなぐ。あとは普段どおり充電すれば、前回から増えた写真と動画が自動でカードに書き込まれます。
寝る前に充電する習慣がある人なら、意識せずに毎日バックアップが取れる計算です。クラウドと違って通信を使わないので、ギガの消費もありません。この「操作がいらない」点が、手作業のコピーと決定的に違うところです。
保存できるデータ・できないデータをはっきりさせる
iPhoneでは写真・動画・連絡先・音楽・ファイル・Facebook・Xのデータ、さらにiCloud上のデータも対象です。Androidでは写真・動画・連絡先・Facebookが対象になります。
iOSの「ファイル」アプリ経由なら、メール・Word・Excel・PowerPoint・PDF・Keynote・iMovie・GarageBandのデータも保存できますが、こちらは手動での操作になります。なおiCloudとSNSのバックアップにはインターネット接続が必要です。


| 項目 | 自動保存できる充電器 | 一般的なSDカードリーダー |
|---|---|---|
| バックアップ操作 | 専用アプリ | ファイルアプリ |
| 自動バックアップ | ◯ | ×(手動のみ) |
| iCloudのバックアップ | ◯ | × |
| 年・月・日ごとの閲覧 | ◯ | × |
| SDカードロック | ◯ | × |
| MFi認証 | ◯ | × |
| 製品保証 | 2年(登録で最長10年) | 1年 |


安いカードリーダーとの違いは「自動」と「保証」
数千円のSDカードリーダーでも、ファイルアプリから手動でコピーすれば写真は移せます。違いは、毎回自分で操作する必要があるかどうかです。手動は必ず続かなくなります。
もう1つはMFi認証と保証です。MFi認証品はiOSがアップデートされても互換性が保たれる設計で、保証は2年、専用アプリから登録すれば最長10年まで無料で延長できます。10年使う前提なら、14,800円は月あたり約123円の計算になります。
モデルの選び方は「何を充電したいか」で決まる
保存機能は共通なので、選ぶ基準は充電の出力です。スマホとiPadだけなら30WのSE、ノートパソコンも同じ1台で充電したいなら45Wの上位モデルという分け方になります。
充電器の機能が要らず、とにかく安く始めたいなら、ケーブル型で8,980円のモデルもあります。こちらは充電器としては使えないので、手持ちの充電器に挿して使う形です。
| モデル | 本体価格 | 充電出力 | 重さ | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| Qubii Power SE | 14,800円 | 30W | 70g | スマホ・iPadを充電(標準的な選択) |
| Qubii Power | 16,800円 | 45W | 97g | ノートPCも同じ1台で充電したい |
| Qubii Duo | 8,980円 | なし | — | 充電器は手持ちのものを使う |
| Qubii Pro | 7,980円 | なし | — | 最安で始めたい(iPhone向け) |
※2026年9月時点・税込のメーカー公式価格。いずれもmicroSDカードは別売です(セット販売もあります)。0パーセントから50パーセントまで約30分の急速充電に対応し、microSDは2TBまで使えます。最新の価格とセット内容は公式でご確認ください。


正直なデメリット|クラウドの完全な代わりにはならない


ここを飛ばすと後悔します。買い切り機器はクラウドの上位互換ではなく、できないことがはっきりあります。
① LINEとアプリのデータは保存できない
対象は写真・動画・連絡先などで、LINEのトーク履歴やアプリ内のデータは含まれません。
ここを守りたいなら、クラウド側のバックアップが必要です。
② 端末から消すと「移動」になる
カードに保存したあと本体から写真を削除すると、コピーが1つしかない状態になります。
カードが壊れたら終わりなので、それはバックアップとは呼べません。
③ microSDカードは別売
本体だけでは保存できません。128GBで1,000円台から、1TBなら1万円以上かかります。
セット品を買うか、カード代を初期費用に足して計算してください。
④ 失くした端末からは復元できない
機器は自宅にあるので、外出先でスマホを紛失しても、その場でデータを取り戻すことはできません。
クラウドはここが強みです。
「バックアップ」と「容量の引っ越し」は別物だと理解する
買い切り機器の本質は、写真の置き場所を増やして端末とクラウドの容量を空けることです。同じデータが2か所にある状態が本来のバックアップで、片方を消したら単なる引っ越しになります。
おすすめは、カードに保存したうえで本体にも当面は残し、数か月後に古い分だけ削除する運用です。こうすればクラウドの容量は空き、二重化も保てます。
だから現実解は「解約」ではなく「プランを下げる」
写真を機器に逃がしたうえで、iCloudは無料の5GBか最小の50GB(月180円)に下げる。これが一番失敗しない形です。LINEの履歴と端末まるごとのバックアップはクラウドに任せ、容量を食う写真だけ買い切りに移します。
200GBから50GBに下げるだけでも月360円、年4,320円が浮きます。完全にゼロにしようとするから無理が出るので、下げるところまでで十分です。



全部やめんでもええんやな。安心したわ。



そう。写真だけ逃がして、クラウドは一番安いプランに下げる。これが一番リスクが小さくて、効果もちゃんと出る形やね。
結局どうするのが一番安い?タイプ別の正解


ここまでの数字をもとに、自分がどれに当てはまるかで決めてください。
200GB以上を払っている人|買い切りに移すと確実に得
月540円以上を払っているなら、写真を買い切り機器に逃がしてプランを下げる価値があります。200GBなら約2年4か月、2TBなら約9か月で初期費用を回収できます。
特に2TBを使っている人は、10年で216,000円を払う計算になります。写真と動画が容量の大半なら、迷う理由がほとんどありません。
50GBで足りている人|そのまま払い続けるほうが安い
月180円なら、買い切りが追い越すまでに7年以上かかります。今の使い方で不足していないなら、わざわざ機器を買う必要はありません。
ただし写真は増え続けるので、容量の警告が出て200GBへ上げるタイミングが来たら、そこで改めて比べてください。上げた瞬間に損益分岐は2年半まで縮みます。
機種変更が近い人|データ移行のついでに導入すると楽
買い切り機器はiPhoneとAndroidの両方に対応しているので、機種変更のときの写真と連絡先の移行にも使えます。カードに保存してから新しい端末に戻す形です。
乗り換えと同時に通信費も見直すなら、端末代と回線を切り離して考えるのがコツです。手順は別記事にまとめています。


家族で容量を分けている人|共有が崩れないか先に確認する
iCloud+の200GB以上は最大5人でファミリー共有ができます。自分だけの都合でプランを下げると、家族のバックアップまで止まる可能性があります。
この場合は「家族全員分の写真を機器に逃がしてから下げる」か、共有を維持したまま自分の写真だけ機器に移して容量に余裕を作るか、どちらかにしてください。勝手に下げるのがいちばんのトラブルのもとです。
よくある質問


iCloudの容量は購入すべきですか?
50GB(月180円)で足りているならそのままで問題ありません。200GB(月540円)以上を払っていて、容量の大半が写真と動画なら、買い切り機器に逃がしてプランを下げたほうが2年半ほどで安くなります。
まず設定画面でiCloudの内訳を確認し、写真が何割を占めているかを見てから決めてください。
iCloudを解約すると写真は消えますか?
有料プランをやめても、無料の5GBに収まる分は残ります。超えている分は一定期間後に削除される可能性があるため、解約の前に必ず別の場所へ保存してください。
いきなり解約せず、写真を逃がしてからプランを下げる順番が安全です。
iCloudとGoogle Oneはどちらが安いですか?
同じ200GBならGoogle Oneが月440円、iCloud+が月540円で、Google Oneのほうが月100円安くなります。年払いにするとさらに約17パーセント下がります。
ただしiPhoneの端末まるごとのバックアップはiCloudにしか作れないため、写真の保存先を移すだけでは完全な置き換えにはなりません。
買い切りの機器でLINEのトーク履歴は保存できますか?
できません。保存の対象は写真・動画・連絡先・音楽・ファイル・SNSのデータで、LINEのトーク履歴やアプリ内のデータは含まれません。
トーク履歴を守りたいなら、クラウド側のバックアップを最小プランでも残しておく必要があります。
Androidでも使えますか?
使えます。Androidでは写真・動画・連絡先・Facebookのデータが保存の対象です。iPhoneとAndroidの両方に対応しているので、機種変更時の移行にも使えます。
ただし一部のAndroid端末は、バックアップ中の急速充電に対応していない場合があります。
まとめ:写真だけ逃がして、クラウドは最小プランに下げる


✅ iCloud課金と買い切りの使い分け
- 2026年7月にiCloud+が値上げ。50GB180円・200GB540円・2TB1,800円
- Google Oneは200GBが440円で月100円安いが、端末まるごとのバックアップはiCloudのまま必要
- 買い切り機器(約15,000円)の損益分岐は、200GBで約28か月・2TBで約9か月
- 50GBで足りている人は7年以上かかるので、そのまま払い続けるほうが安い
- 買い切りはLINEのトーク履歴とアプリのデータを保存できない
- カードに移して本体から消すと「引っ越し」になる。当面は二重に持つ
- 正解は解約ではなく「写真を逃がしてプランを下げる」。200GB→50GBで年4,320円浮く
※料金・仕様は2026年9月時点のApple公式・Google公式・メーカー公式サイトの税込表記です。変更されることがあるため、申し込みや購入の前に必ず公式でご確認ください。





