「圏外でもスマホがつながる」って本当?au Starlink Directって、実際どこまで使えるの?
山や海、車中泊の夜に圏外表示を見て不安になった経験があるなら、気になるサービスだと思います。ただ、今も「音声通話が使えない」という大きな制限があります。
この記事では、できないことを先に正直に並べたうえで、仕組み・対応機種・料金・他社の現在地、そして「これのために乗り換える価値があるか」まで、公式サイトで確認した内容だけを使って整理します。
📖 この記事でわかること
- au Starlink Directの仕組みと、使える場所・使えない場所の線引き
- できないこと(音声通話・Webブラウザ・屋内など)を先出しで整理
- 音声が使えなくても通報できる「au Starlink Direct SOS」の中身
- au・UQ mobile・povo2.0・他社回線の4分類で見る料金と申し込み条件
- ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの衛星サービスの現在地
- 乗り換える価値がある人・ない人の正直な線引き
au Starlink Directとは?スマホが直接衛星につながる仕組み

au Starlink Directは、スペースXが開発した低軌道のStarlink衛星と、手元のスマートフォンやApple Watchが直接つながるサービスです。専用のアンテナや衛星電話を買い足す必要はありません。
こはくえ、普通のスマホがそのまま衛星と話せるん?アンテナとかいらんの?



そう、そこが今までの衛星通信と全然ちゃうところやねん。対応機種と対応回線さえあれば、いつものスマホがそのまま「圏外用のお守り」になるんや。
提供開始
2025年4月
対応機種
102機種
対応アプリ
40本
仕組み|基地局のかわりに衛星が電波を届ける
普段のスマホは、地上に建っている基地局と電波をやり取りしています。基地局が届かない山奥や海の上では、当然ながら圏外になります。
au Starlink Directは、その基地局の役割を上空の低軌道衛星が肩代わりする仕組みです。スマホ側は特別な機械を追加せず、対応機種であれば衛星を自動的に捕まえて「衛星モード」に切り替わります。
使えるのは「au 5G/4G LTEのエリア外」だけ
ここが一番誤解されやすいポイントです。au Starlink Directは「電波が弱いところで速くなるサービス」ではありません。
公式の対応エリアは、日本国内[領海・接続水域、フェリー航路を含む]のau 5G/4G LTEのエリア外と明記されています。auの電波が届くエリア、そしてWi-Fiの通信範囲内では利用できません。
つまり「電波が1本立っているけど遅い」という場面では出番がなく、完全に圏外になったときに初めて動き出す仕組みです。混雑で遅いときの解決策にはならない、と覚えておくと期待値がズレません。
🌊 「領海・接続水域」ってどこまで?
領海
沿岸線から12海里(約22km)まで
接続水域
沿岸線から24海里(約44km)まで
2025年4月に開始。この1年で中身がかなり増えた
提供開始は2025年4月です。当初はテキストメッセージが中心でしたが、その後に対応アプリでのデータ通信が加わりました。
2026年に入ってからの動きも大きく、5月28日には圏外からの通報を受ける「au Starlink Direct SOSセンター」が稼働し、海外ローミングもアメリカ・カナダで使えるようになっています。
衛星電話やStarlinkアンテナとは何が違う?
従来の衛星電話は専用の端末が必要で、家庭用のStarlinkも据え置きのアンテナを設置して使うサービスです。どちらも「そのための機材を買う」前提でした。
au Starlink Directは対応機種のスマホがそのまま衛星とつながるぶん、荷物が増えません。そのかわり、できることはテキストと軽量なアプリ通信に絞られています。
できること・できないこと|まず「できないこと」から正直に


期待して契約したあとに「これもできないの?」と気づくのが一番つらいところです。先に制限を押さえてから、できることを見ていきます。
| 項目 | 可否 | 補足 |
|---|---|---|
| 音声通話(110・119含む) | ✕ | 緊急通報も通話ではできない |
| テキストメッセージ | ○ | 写真・動画・位置情報・ファイルも可 |
| 対応アプリのデータ通信 | ○(一部機種) | iPhone 40本/Android 39本 |
| AIチャット | ○ | シンプルAIチャット/Gemini |
| 緊急速報メール | ○ | 緊急地震速報・津波警報など |
| Webブラウザ・動画配信 | ✕ | 非対応アプリの通信も不可 |
| アプリやOSの更新・初回ログイン | ✕ | 圏内にいるうちに済ませておく |
| 屋内・トンネル・Wi-Fi圏内 | ✕ | 空が見える屋外の圏外エリアのみ |
できること①|メッセージは写真・動画・位置情報まで送れる
対応機種のスマートフォンなら、圏外でもテキストメッセージの送受信ができます。しかも文字だけでなく、写真・動画・位置情報・電子ファイルの共有にも対応しています。
「今どこにいるか」を家族に送れるのは、山や海で予定が変わったときに効きます。Apple Watchの対応モデルでもメッセージ送受信と現在地の共有ができますが、写真や動画、電子ファイルの添付はできません。
できること②|対応アプリはiPhone 40本/Android 39本
衛星モードで動くのは、au Starlink Directに対応したアプリだけです。公式の対応アプリ一覧を数えると、iPhoneが40本、Androidが39本掲載されていました(2026年7月時点の情報として掲載)。
顔ぶれは圏外で本当に必要になるものに寄っています。登山ならYAMAP・ヤマレコ・コンパスEX、海ならタイドグラフBIやマリンコンパス、天気はウェザーニュース、防災は特務機関NERV防災やYahoo!防災速報、といった具合です。
できること③|AIチャットと緊急速報メール
衛星につながっている間も、シンプルAIチャットやGemini in Google メッセージで調べものができます。地図やWebが使えない状況で、応急処置や道具の使い方を文字で聞けるのは実用的です。
災害面では緊急速報メールの受信にも対応します。緊急地震速報・津波警報・災害避難情報の一部が対象で、専用アプリのインストールは不要です。
できないこと①|音声通話。110番・119番も「通話では」できない
最大の制限がこれです。衛星モードでは音声通話(VoLTE)が使えず、110番・119番といった緊急通報も通話としてはかけられません。
「圏外でも助けを呼べる」というイメージだけで契約すると、ここでつまずきます。声で状況を伝えることはできない、というのが2026年8月時点の現実です。
できないこと②|Webも動画もダメ。事前準備を忘れると詰む
Webブラウザや動画配信アプリ、SNSなど、対応していないサービスの通信は利用できません。対応アプリの通知だけ届いても、開いて中身を見ることはできない場合があります。
そして見落としがちなのが事前準備です。衛星モードではOSやアプリのダウンロード・更新ができず、アプリの初回ログインもできません。
⚠️ 出発前チェック(圏内にいるうちに)
- 端末のOSを最新にアップデートする
- 使う予定の対応アプリを最新版にして、ログインまで済ませる
- iPhoneは「設定>モバイル通信>モバイルデータ通信のオプション>衛星通信」をオンにする
- 家族に「圏外では通話ができず、メッセージのみになる」と伝えておく
音声が使えなくても通報できる「au Starlink Direct SOS」
2026年5月28日から、圏外からのSOSを受け取って緊急通報受理機関へ代理で通報する「au Starlink Direct SOSセンター」が動いています。追加料金なしで、24時間365日の運営です。
使い方は、対応アプリでSOS情報を入力し、メッセージアプリで送信するという流れです。対応アプリはauナビウォーク・auカーナビ・ヤマレコ・家族の安心ナビの4つで、送信にはAndroidなら「Google メッセージ」、iPhoneなら「メッセージ」を使います。
⚠️ SOSで押さえておきたい注意点
- あくまで通報の代行で、救助活動の実施や成功を保証するものではないと明記されている
- アプリは圏内にいるうちにインストール・更新し、位置情報をオンにしておく必要がある
- 送信後10分ほど返信がなければ、送れていない可能性があるため再送する
- 海外では利用できない。日本語以外の言語には対応していない
2026年8月26日からは、実際には通報されないデモモードも公開されています。圏内にいるうちに画面の流れを見ておくと安心です。



通話できへんって聞いて一瞬あきらめかけたけど、文字で通報を代わってくれる窓口があるんやね。



そう。ただし「アプリを入れて、ログインして、位置情報オン」まで先に済ませとかんと使えへん。準備が9割やと思っといたほうがええ。
料金と対象プラン|au・UQ・povo・他社の4分類で整理


料金は「どの回線を使っているか」で4通りに分かれます。まず全体像を表で押さえてから、条件を詰めていきます。
| 使っている回線 | 月額 | 申し込み |
|---|---|---|
| au(対象のスマホ料金プラン) | 追加料金なし | 不要 |
| UQ mobile コミコミプランバリュー/トクトクプラン2 | 0円/月 | 専用プラン+が必要 |
| UQ mobile その他の料金プラン | 3カ月0円→550円/月 | 専用プラン+が必要 |
| povo2.0・他社回線 | 3カ月0円→1,650円/月 | 専用プラン+が必要 |
au回線なら追加料金なし・手続きも不要
対象のauスマートフォンを使っている人は、利用開始の手続きなしでそのまま使えます。月額利用料は対象料金プランの月額に含まれる扱いで、当面追加料金なしと案内されています。
UQ mobileは対象プランなら0円、その他プランは550円
UQ mobileの人は、auと違って「au Starlink Direct専用プラン+」への申し込みが必要です。そのうえで、加入しているプランによって支払額が変わります。
コミコミプランバリュー、またはトクトクプラン2を使っているなら0円/月。それ以外の料金プランなら、申し込み当月から3カ月は0円で、4カ月目以降は550円/月です。
povo2.0と他社回線は月1,650円(最初の3カ月は0円)
au公式の表記では、povo2.0は「他社をご利用中」に含まれます。ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル・格安SIMの利用者と同じ扱いです。
料金は月1,650円で、申し込み当月から3カ月は0円。つまり「今の回線は変えずに、衛星機能だけを3カ月無料で試す」という使い方ができます。
見落としやすい条件|事務手数料・au ID・日割り・MNP
契約事務手数料は4,950円(au Online Shopなら3,850円)ですが、申し込み翌月に同額がau PAY残高として還元され、実質無料と案内されています。
還元には翌月4日までのau ID取得とau PAY利用規約への同意が必要で、1名義1回のみ・法人契約は対象外です。
📌 専用プラン+の細かい条件(申し込み前に確認)
- 加入日から日割り。ただし月の途中で解約した場合は日割りにならず満額
- このプランからのプラン変更・MNPでの乗り換え手続きはできない
- au 5G/4G LTEエリア内では月1GBまでデータ通信が可能(超過で最大128kbps)
- 旧「au Starlink Direct専用プラン」は新規受付終了。現在は専用プラン+のみ
- 利用者変更・解約・一時休止・譲渡・承継をすると継続利用できない
UQ mobileの料金プランや割引条件そのものを知りたい人は、こちらもあわせてどうぞ。




📌 出典と注意
料金はすべて税込です。au公式サイトの「au Starlink Direct」サービスページと「au Starlink Direct専用プラン+」ページで、2026年8月26日に確認した内容です(掲載内容は2026年8月1日時点と表示)。条件は受付時期によって変わるため、申し込み前に必ず公式サイトで確認してください。
対応機種|一覧を数えたら102機種だった(2026年8月時点)


公式トップページには「90機種(2026年6月時点)」と書かれていますが、対応機種一覧ページ(2026年8月時点の情報)を実際に数えると数が変わっていました。
au・UQで購入
102機種
データ通信可
83機種
他社で購入
48機種
au・UQで買った端末は102機種(うち3つはApple Watch)
対応機種一覧は「au/UQ mobileで購入」と「他社で購入」の2つのタブに分かれています。au・UQで購入したタブの掲載数を数えると102機種で、うち3機種はApple Watchでした。
他社で購入した端末(接続性の検証が完了したSIMフリー製品)は48機種と、範囲がかなり狭くなります。
| メーカー | 掲載数 | 代表的な機種 |
|---|---|---|
| Samsung | 28 | Galaxy S26/S25/S24、Z Fold・Z Flip、Aシリーズ |
| Apple | 25 | iPhone 17〜13シリーズ、Apple Watch 3機種 |
| 21 | Pixel 11〜7シリーズ、Pixel Fold | |
| Sony | 8 | Xperia 1 VIII〜1 V、Xperia 10 VII〜10 V |
| SHARP | 4 | AQUOS sense10〜sense8、wish4 |
| OPPO | 4 | Reno15 A、Find X9、A5 5G、Reno13 A |
| KYOCERA | 4 | TORQUE G07/G06、BASIO active3ほか |
| Xiaomi | 4 | Xiaomi 14T/13T、Redmi Note 13 Proほか |
| Motorola | 2 | edge 60、razr 60 ultra |
| FCNT | 2 | arrows We3、arrows We2 |
iPhoneは13シリーズ以降。Apple Watchも3機種が対応
iPhoneは13 miniから17 Pro Maxまでの22機種が掲載されており、いずれもデータ通信とメッセージサービスの両方に対応しています。iPhone AirやiPhone 16e、17eも含まれています。
Apple Watchは、GPS+Cellularモデルのみが対象です。Ultra 3、Series 11、SE 3の3機種がメッセージサービスに対応しています。
Androidの対応はメーカーによって幅がある
掲載数が一番多いのはSamsungの28機種です。Galaxy S26/S25/S24シリーズはもちろん、Z Fold・Z Flipの折りたたみ勢やAシリーズまで入っています。
Google Pixelは21機種。Pixel 11/10/9シリーズはデータ通信まで対応で、Pixel 8・7シリーズやPixel Foldはメッセージのみの扱いです。
「対応機種=全機能が使える」ではないという落とし穴
一覧は「データ通信/メッセージサービス対応機種」と「メッセージサービス対応機種」の2区分になっています。集計すると前者が83機種、後者が19機種(Apple Watch 3機種を含む)でした。
つまりメッセージのみの区分に入っている機種では、YAMAPやウェザーニュースといった対応アプリの通信は使えません。同じ「対応機種」でも中身が違うということです。



対応機種一覧に名前があったら、それで安心してええんちゃうの?



そこが罠やねん。「メッセージだけ」の欄に載ってる機種やと、登山アプリも天気アプリも衛星では動かへん。自分の機種がどっちの欄かまで見といてな。
ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの現在地は?


2026年に入ってドコモとソフトバンクも同種のサービスを開始しました。各社の公式情報で現在地を並べます。
| キャリア | 開始時期 | 料金 | 音声通話 |
|---|---|---|---|
| au(au Starlink Direct) | 2025年4月 | au 追加料金なし/他は0〜1,650円 | ✕ |
| ドコモ(docomo Starlink Direct) | 2026年4月27日 | 全プラン無料(ahamo含む) | ✕ |
| ソフトバンク(SoftBank Starlink Direct) | 2026年4月10日 | 対象プランは無料/対象外は月1,650円 | ✕ |
| 楽天モバイル(Rakuten最強衛星サービス) | 2026年第4四半期に開始予定 | 未発表 | 提供目標に含む |
ドコモ|2026年4月27日開始・全プラン無料・申し込み不要
「docomo Starlink Direct」は2026年4月27日に提供が始まりました。ドコモ回線を契約していれば、ahamoを含む全プランが無料・申し込み不要です。
できることはauとほぼ同じ構成で、テキストメッセージ、位置情報の共有、対応アプリのデータ通信、緊急速報「エリアメール」の受信に対応します。音声通話は利用できないと明記されています。
🛰 ドコモは2028年度中に音声通話へ対応予定
ドコモは2026年8月14日のお知らせで、次世代の「Starlink Mobile V2」の契約に合意したことを公表しています。これにより2028年度中に、音声通話やブラウジングなどの高速インターネット、IoTデバイスとの直接通信の提供開始を予定しているとしています。
あわせて、サービス提供開始から3か月で延べ650万人が利用したことも公表されました。なお、auが音声通話へ対応する時期については、今回の調査では公表内容を確認できませんでした。
ソフトバンク|2026年4月10日開始・82機種からスタート
「SoftBank Starlink Direct」は2026年4月10日に、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMOで提供が始まりました。開始時点の対応機種は82機種です。
ソフトバンクのスマホ向け料金プランと、ワイモバイルの「シンプル」「シンプル2」「シンプル3」は追加料金なし・申し込み不要で使えます。
楽天モバイル|2026年第4四半期に開始予定。料金は未発表
楽天モバイルは「Rakuten最強衛星サービス Powered by AST SpaceMobile」を、日本国内で2026年第4四半期のサービス提供開始を目指すと公表しています。この記事を書いている2026年8月時点では、まだ開始していません。
他社がStarlinkを使うのに対し、楽天モバイルは米AST SpaceMobileの低軌道衛星を使う点が違います。2025年4月には、国内で初めて低軌道衛星と市販スマートフォンの直接通信によるビデオ通話に成功したと発表しています。
ただし周波数帯やサービス提供方法(時間・価格など)は「現時点で未定」とされており、料金は発表されていません。開始時期も含めて、今後の発表待ちの段階です。
4社の差は「今使えるか」と「他社回線から使えるか」
音声通話が使えない点は、現在サービスを提供している3社とも共通です。できることの中身も、テキストと対応アプリという枠組みでよく似ています。
差がはっきり出るのは対象プランと申し込み条件のほうです。ドコモは全プラン無料・申し込み不要でいちばん単純、ソフトバンクは対象プランかどうかで無料と1,650円に分かれます。
そして今回調べた範囲では、他社回線やpovo2.0の人でも申し込める仕組みを用意しているのはauだけでした。「キャリアは変えたくないが衛星は使いたい」人の受け皿になっています。
各社の通信品質そのものを比べたい人は、こちらもあわせてどうぞ。


これのために乗り換える価値はある?正直な線引き


衛星通信のためだけに回線を変える価値があるかは、行動範囲で答えが変わります。ここは正直に線を引きます。
✅ 検討する価値がある人
- 登山・沢登り・山菜採りに行く
- 車中泊やソロキャンプが多い
- 圏外の林道・農地で作業する
- 単独行動が多く連絡手段が1つしかない
❌ 急いで動かなくていい人
- 行動範囲がほぼ市街地
- 屋内での電波の弱さに困っている
- 混雑時の速度低下を直したい
- 音声通話ができないと意味がない
価値があるのは「圏外に入る予定が実際にある人」
衛星通信が効くのは、あくまで完全に圏外になる場所です。年に何度か山や海、林道に入る予定があるなら、備えとしての意味は大きいと言えます。
特に単独行動が多い人にとっては、位置情報を送れることと、SOSの代行通報という選択肢があることの価値が高くなります。日程変更や下山連絡を文字で送れるだけでも、待つ側の不安は減ります。
市街地中心の人は、乗り換えの理由にはならない
通勤・買い物・帰省くらいの行動範囲なら、圏外になる場面はほとんどありません。そこに月額を足しても、体感するメリットはまず出ません。
また「屋内で電波が弱い」「昼休みに遅い」といった不満も、このサービスでは解決しません。auの電波が届いている場所では衛星につながらないからです。
回線はそのままで「衛星だけ足す」という第3の選択肢
見落とされがちですが、乗り換えなくても使う道があります。povo2.0や他社回線のまま「au Starlink Direct専用プラン+」を申し込む方法です。
月1,650円で、申し込み当月から3カ月は0円。デュアルSIM対応のスマホなら、今の回線を残したまま衛星機能だけを追加できます。
判断の順番|機種→回線→3カ月お試し
迷ったときは、この順で確認すると無駄な出費が減ります。まず自分の機種が対応機種一覧にあるか、そして「データ通信/メッセージ」と「メッセージのみ」のどちらの欄かを見ます。
次に、今の回線でいくらになるかを確認します。auならそのまま使え、UQ mobileの対象プランなら0円、それ以外なら550円か1,650円です。
最後に、いきなり乗り換えず3カ月0円で試します。実際に行く場所でつながるかは、その場に行ってみないと分かりません。順番を逆にして先に乗り換えると、機種が非対応だったときに取り返しがつきません。



結局、山とか海に行かへん人には縁のない話ってこと?



正直に言うとそうやな。街で使う分には出番がない。逆に年に何回か圏外に入る人には、月550円のお守りとしてはかなり心強いで。
料金そのものを見直したい人は、まずは回線選びから比べてみてください。




よくある質問


au Starlink Directはいつから使えるようになった?
提供開始は2025年4月です。その後も機能追加が続き、2026年5月28日には圏外からの通報を受ける「au Starlink Direct SOSセンター」が稼働、海外ローミングもアメリカとカナダで使えるようになりました。
auユーザーは申し込みや設定が必要?
au回線の人は利用開始の手続きなしで使えます。ただし対応機種であること、OSとアプリを最新にしておくことが前提です。iPhoneは「設定>モバイル通信>モバイルデータ通信のオプション>衛星通信」がオンかを確認してください(オフにすれば利用を停止できます)。
圏外から110番・119番はできる?
音声通話が使えないため、通話としての緊急通報はできません。ただし「au Starlink Direct SOS」なら、対応アプリでSOS情報を入力しメッセージアプリで送ることで、SOSセンターが緊急通報受理機関へ代理通報してくれます。追加料金はかかりませんが、救助活動の実施や成功を保証するものではないと明記されています。海外では利用できません。
povo2.0や他社回線でも使える?
使えます。「au Starlink Direct専用プラン+」に申し込む形で、月1,650円(申し込み当月から3カ月は0円)です。au公式の表記ではpovo2.0も「他社をご利用中」に含まれます。申し込みにはau ICカードまたはeSIMが必要で、他社で購入した端末は対応機種が48機種に絞られます。
海外でも使える?
2026年8月時点で、アメリカ(本土・ハワイ・一部アラスカ・プエルトリコ)とカナダ(北緯58度以南)に対応し、当面は申し込み不要・無料です。ただし対応機種は国内より狭く、カナダはGoogle Pixelの9機種のみ。緊急速報メールとSOSも海外では使えません。2026年9月にフィリピン、2026年内にニュージーランドへ拡大予定です。
屋内や車の中でも使える?
使えません。空が見える屋外が条件で、木や山、建物などの遮蔽物があると接続が制限されます。またau 5G/4G LTEの電波が届くエリアやWi-Fiの通信範囲内では衛星につながりません。接続に時間がかかることもあるため、圏外に出てすぐ使える前提では考えないほうが安全です。
まとめ|「圏外のお守り」としては強い。ただし通話はできない





思ってたより「できること」も「できないこと」もはっきりしてるサービスやったな。



そやな。過度に期待せんと、圏外に入る予定がある人が備えとして持つ。この距離感がいちばん失敗せえへんと思うで。
✅ まとめ:au Starlink Directの要点
- 2025年4月開始。対応機種のスマホがStarlink衛星と直接つながる(専用端末不要)
- 使えるのはau 5G/4G LTEエリア外かつ空が見える屋外だけ(屋内・圏内・Wi-Fi圏内は不可)
- 音声通話は不可。110番・119番の緊急通報も通話ではできない
- できるのはメッセージ(写真・動画・位置情報も可)、対応アプリの通信、AIチャット、緊急速報メール
- 2026年5月28日から「au Starlink Direct SOS」で通報の代行が可能(追加料金なし)
- 料金はau無料/UQ対象プラン0円/UQその他550円/povo・他社1,650円(3カ月0円あり)
- 対応機種はau・UQ購入で102機種、他社購入で48機種。「メッセージのみ」の区分に注意
- ドコモは2026年4月27日、ソフトバンクは4月10日に開始。楽天モバイルは2026年第4四半期に開始予定
- 乗り換える前に「機種→料金→3カ月0円で試す」の順で確認するのが安全
📌 この記事の出典
au公式サイト「au Starlink Direct」サービスページ/「au Starlink Direct専用プラン+」/「対応機種一覧」/「対応アプリ一覧」/「au Starlink Direct 海外利用」/「au Starlink Direct SOS」、NTTドコモ「docomo Starlink Direct」サービスページおよび2026年4月2日・8月14日のお知らせ、ソフトバンク2026年4月2日・4月10日のプレスリリースおよび「SoftBank Starlink Direct」サービスページ、楽天モバイル2025年4月23日のプレスリリース。いずれも2026年8月26日に確認した内容です。金額はすべて税込で、料金・対応機種・提供条件は変更される場合があります。申し込み前に必ず各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。



