「楽天モバイルとワイモバイル、結局どっちが安くて、どっちがちゃんと繋がるの?」
この2社は同じ「大手より安いスマホ」でくくられがちですが、料金の作りも、電波の出どころも、貯まるポイントもまるで違います。片方の土俵だけで比べると、毎月1,000円以上ずれた判断をしてしまいます。
この記事では、公式サイトで確認できた数字だけを使って、料金・繋がりやすさ・ポイント経済圏・サポートの4つの角度から正直に比較します。どちらの弱点も隠さずに書くので、自分に合う側がはっきり選べます。
📖 この記事でわかること
- 楽天モバイルとワイモバイルの料金の作りがどう違うか
- 割引なし・家族割あり・光セットありの3パターンで比べた月額
- 繋がりやすさと速度の差を、どちらの弱点も隠さず正直に
- 楽天ポイントとPayPay、経済圏で選ぶときの判断軸
- ワイモバイルから楽天モバイルへ乗り換えて得する人・後悔する人
- 店舗・キャリアメール・留守番電話など実務面の違い

楽天モバイルとワイモバイルの基本の違い

この2社は「大手より安い」という点だけが共通で、中身の設計思想は正反対です。違いは料金・電波・ポイントの3点に集約できます。まずは全体像を一覧で押さえましょう。
| 比較項目 | 楽天モバイル | ワイモバイル |
|---|---|---|
| プラン名 | Rakuten最強プラン | シンプル3 S/M/L |
| 料金の形 | 使った分だけの段階制 | 容量固定の3プラン |
| データ上限 | 無制限 | 5GB/30GB/35GB |
| 使う電波 | 楽天回線+au回線ローミング | ソフトバンク回線 |
| 主な割引 | 最強家族プログラム110円引き | おうち割・家族割で大幅減 |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント | PayPayポイント |
| 国内通話 | 専用アプリで無料 | 22円/30秒(定額は有料) |
違い①:料金の考え方が「段階制」と「容量固定」で正反対
楽天モバイルのRakuten最強プランは、使ったデータ量で自動的に料金が変わる段階制のワンプランです。3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GBを超えると無制限で3,278円という3段階しかありません(すべて税込)。
対するワイモバイルのシンプル3は、5GB・30GB・35GBの3プランから自分で選ぶ形です。使わなかった月も基本料は変わらない代わりに、割引を積み重ねると月額が一気に下がる設計になっています。
違い②:電波が「自社回線」か「ソフトバンク回線」か
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、ソフトバンク本体と同じ回線設備をそのまま使います。大手キャリアの電波をそのまま使える安心感が最大の武器です。
楽天モバイルは自社で基地局を建ててきた第4のキャリアで、自社エリア外ではau回線へのローミングでつながります。2024年6月からはプラチナバンドの商用サービスも始まり、以前より屋内でつながりやすくなりましたが、整備の途中である点は正直に押さえておくべきです。
違い③:貯まるポイントが楽天とPayPayで真っ二つ
楽天モバイルを契約すると、楽天市場での買い物がSPUでポイント+4倍になります(要エントリー・月間獲得上限2,000ポイント)。楽天市場をよく使う人ほど、スマホ代の差以上のリターンが返ってきます。
ワイモバイルは追加料金なしでLYPプレミアムが使え、Yahoo!ショッピングでのPayPayポイント還元が上乗せされます。どちらを選ぶかは、ふだんの買い物がどちらの経済圏に寄っているかで決まります。
⚠️ 楽天モバイルの弱点
- 屋内・地下でまだ差が出る
- 基地局の整備が進行中
- 留守番電話が有料
- 大きな家族割がない
⚠️ ワイモバイルの弱点
- 割引なしだと割高
- データ上限は35GBまで
- おうち割と家族割が併用不可
- かけ放題が別料金
どちらにも明確な弱点があります。「安いから楽天」「大手系だからワイモバイル」と単純に決めると、自分にとって一番痛い弱点を踏むことになります。以降の章では、この弱点がどんな人に効いてくるのかを具体的に見ていきます。
こはく安さで比べるつもりだったのに、いきなり別ジャンルみたいな話になってきた……。



そこが落とし穴なんだ。「月額いくら」だけで並べると必ず判断を間違える。次の章で、割引の有無ごとに3パターンに分けて数字を出すよ。
料金を徹底比較|どっちが安い?


ここが一番知りたいところですが、答えは「割引が効くかどうかで逆転する」です。割引なしの素の料金と、家族割・おうち割を効かせたあとの料金を、それぞれ分けて見ていきます。
📱 楽天モバイル(段階制・割引なし)
3GBまで
1,078円
20GBまで
2,178円
無制限
3,278円
🎁 ワイモバイル シンプル3(割引なし)
S/5GB
3,278円
M/30GB
4,378円
L/35GB
5,478円
割引なしで比べると楽天モバイルの圧勝
なんの割引もない状態なら、勝負になりません。楽天モバイルは3GBまで1,078円ですが、ワイモバイルの一番小さいシンプル3 S(5GB)でも3,278円です。
データをたくさん使う側で比べても同じ傾向です。楽天モバイルは20GBを超えるといくら使っても3,278円ですが、ワイモバイルは35GBのシンプル3 Lで5,478円かかります。つまり割引が効かない一人暮らしの人にとって、素の料金では楽天モバイルが明確に安いということです。
おうち割・家族割が効くとワイモバイルが逆転する
ワイモバイルの本当の姿は、割引を積んだあとの料金です。ソフトバンク光やSoftBank Airなどを契約している人が使える「おうち割 光セット(A)」は毎月1,650円引き、2回線目以降に効く「家族割引サービス」は毎月1,100円引きになります。
ただし、この2つは併用できません。両方の条件を満たしても、適用されるのは割引額が大きい方だけです。さらに支払いをPayPayカードにすると毎月330円引きの「PayPayカード割」が上乗せでき、ここまで積むと楽天モバイルと勝負できる水準まで下がります。
| ワイモバイル | 割引なし | 家族割あり | おうち割あり |
|---|---|---|---|
| シンプル3 S(5GB) | 3,278円 | 2,178円 | 1,628円 |
| シンプル3 M(30GB) | 4,378円 | 3,278円 | 2,728円 |
| シンプル3 L(35GB) | 5,478円 | 4,378円 | 3,828円 |
使うデータ量別に並べると勝ち負けがはっきりする
同じ月のデータ使用量でそろえて比べると、境目が見えてきます。少しだけ使う人と、無制限で使いたい人で結論が真逆になるのがこの2社の面白いところです。
下の表は、楽天モバイルとワイモバイル(割引パターン別)を、月のデータ使用量ごとに並べたものです。太字がその行の最安値です。
| 月のデータ量 | 楽天モバイル | ワイモバ 割引なし | ワイモバ 家族割 | ワイモバ おうち割 |
|---|---|---|---|---|
| 3GB以内 | 1,078円 | 3,278円(S) | 2,178円(S) | 1,628円(S) |
| 5GB | 2,178円 | 3,278円(S) | 2,178円(S) | 1,628円(S) |
| 20GB | 2,178円 | 4,378円(M) | 3,278円(M) | 2,728円(M) |
| 30GB | 3,278円 | 4,378円(M) | 3,278円(M) | 2,728円(M) |
| 50GB以上 | 3,278円 | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
💡 この表からわかる3つの結論
- 3GB以内で収まる人は、割引の有無に関係なく楽天モバイルが最安
- 5〜30GBでおうち割が使える人は、ワイモバイルの方が安い
- 35GBを超えて使う人は、そもそもワイモバイルに選択肢がなく楽天モバイル一択
通話料とオプションの差は意外と大きい
見落としやすいのが通話です。楽天モバイルは専用のRakuten Linkアプリから発信すれば、何分でも何回でも国内通話が無料になります(アプリを使わない発信は30秒22円)。
ワイモバイルは国内通話が30秒22円で、かけ放題は別料金です。10分かけ放題の「だれとでも定額+」が月880円、24時間かけ放題の「スーパーだれとでも定額+」が月1,980円かかります。ただしシンプル3 Lだけは10分かけ放題が追加料金なしで付くので、通話が多い人はここも計算に入れてください。
データが足りないときの逃げ道の違い
楽天モバイルは段階制なので、使いすぎても自動で無制限の3,278円に着地するだけで、追加購入という概念がありません。速度制限に怯えなくていいのは、この料金体系の大きな安心材料です。
ワイモバイルは上限を超えると低速になりますが、月550円の「データ増量オプション」でシンプル3 Sなら+2GB、M・Lなら+5GB増やせます。使い切れなかった分を翌月に持ち越せる「データくりこし」もあるので、月ごとの波が小さい人ならこちらでも十分やりくりできます。
2年間の総額で比べると差はもっと開く
月額の差は小さく見えても、2年使えば数万円の開きになります。初期費用も含めると、楽天モバイルはショップ契約でも累計4回線目まで事務手数料が無料(5回線目以降は3,850円)、ワイモバイルは3,850円が基本です。
下の表は、月額を24か月分に事務手数料を足した金額です。契約窓口によっては手数料が無料になる案内が出ることもあるので、あくまで目安として見てください。
| 使い方 | 月額 | 事務手数料 | 2年総額 |
|---|---|---|---|
| 楽天 3GB以内 | 1,078円 | 0円 | 25,872円 |
| 楽天 20GBまで | 2,178円 | 0円 | 52,272円 |
| 楽天 無制限 | 3,278円 | 0円 | 78,672円 |
| ワイモバ S おうち割 | 1,628円 | 3,850円 | 42,922円 |
| ワイモバ M おうち割 | 2,728円 | 3,850円 | 69,322円 |
| ワイモバ M 家族割 | 3,278円 | 3,850円 | 82,522円 |
📌 出典と注意
料金は税込。楽天モバイルはRakuten最強プラン公式ページ、ワイモバイルは公式の基本使用料改定資料(2026年6月2日改定・シンプル3料金表)で確認した金額です。期間限定の割引やキャンペーンは別途あり、適用の有無で実際の請求額は変わります。申し込み前に必ず各公式サイトで最新の条件をご確認ください。
📣 ワイモバイルの今月のキャンペーン【2026年9月時点】
① 超!おトク割
シンプル3 M・Lの基本料が12ヵ月間ずっと毎月1,100円(税込)割引。申し込み不要の自動適用です(Sは対象外・家族割引サービスやおうち割 光セット(A)などとの重複適用は不可)。
② 事務手数料無料+紹介キャンペーン(超!感謝祭)
ワイモバイル オンラインストアでは「オンラインストア誕生感謝祭」として9月30日(水)まで事務手数料が無料です。
あわせて「ワイモバ超!感謝祭」と家族・友人の紹介キャンペーンも実施中。特典額や適用条件は時期で変わるため、公式のキャンペーンページで最新条件を確認してください。
③ 料金の目安(シンプル3・税込)
S 5GB 3,278円/M 30GB 4,378円/L 35GB 5,478円。おうち割 光セット(A)なら毎月1,650円引きでMが2,728円に。LYPプレミアム付き・Lは10分かけ放題も追加料金なしです。
※2026年9月1日に公式サイトを確認した内容です。端末セールなど最新のキャンペーンは公式でご確認ください。


さらに安さを追うなら、格安SIMのIIJmioと楽天モバイルを比べたこちらの記事も参考になります。


通信品質・繋がりやすさを正直に比較


料金の次に効いてくるのが「そもそも繋がるか」です。ここは楽天モバイルが長く苦しんできた部分で、いまも完全に横並びとは言えません。ただしワイモバイル側にも弱点はあるので、両方とも正直に書きます。
📡 楽天モバイル
自社回線+au回線ローミング。2024年6月からプラチナバンドの商用サービスを開始し、屋内の弱さは改善が進行中です。
📶 ワイモバイル
ソフトバンク本体と同じ回線設備。大手キャリアのエリアとプラチナバンドをそのまま使えるのが強みです。
ワイモバイルの強み:大手キャリアの電波がそのまま使える
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドなので、使う電波はソフトバンク本体とまったく同じです。地下鉄でも山間部でも、ソフトバンクが入る場所ならワイモバイルも入ります。
格安SIMのように「昼休みだけ極端に遅くなる」という現象も起きにくい設計です。電波の安定を最優先したい人、仕事の連絡が途切れると困る人にとっては、これだけで選ぶ理由になります。
楽天モバイルの弱点:プラチナバンドは獲得したが整備は途中
楽天モバイルは2023年にプラチナバンド(700MHz帯)の免許を取得し、2024年6月から商用サービスを開始しました。建物の中や地下に回り込みやすい電波が使えるようになり、以前より確実に改善しています。
ただし基地局の整備は現在も進行中で、地下街・エレベーター・鉄筋のビルの奥といった場所では、いまも他社より不利な瞬間が残ります。「昔つながらなくて解約した」人の記憶がそのまま当てはまるわけではありませんが、「もう完全に同じ」と言い切るのも早すぎる、というのが2026年時点の正直な評価です。
速度は「傾向」で見る|数字を鵜呑みにしない
利用者が実測値を投稿するタイプの計測サイトを見ると、平均ダウンロード速度はワイモバイルの方が速い傾向が続いています。回線設備がソフトバンク本体と同じなので、結果としては自然な差です。
ただしこの手の数字は、測った人の場所・時間帯・端末に大きく左右され、月ごとにも上下します。実際のところ、楽天モバイルの速度も動画視聴やSNSなら困らない水準に達しているので、数Mbpsの平均差より「自分の生活圏で入るか」の方がはるかに重要です。
失敗しない確かめ方:自宅・職場・通勤路の3点を見る
繋がりやすさは全国平均ではなく、あなたが1日の大半を過ごす場所で決まります。契約前に、自宅・職場(学校)・通勤経路の3か所を各社のエリアマップで確認してください。
もし不安が残るなら、いきなり1回線にまとめず、デュアルSIMで2社を同時に持つ手もあります。片方が圏外でももう片方が生きるので、「安さは楽天、保険にワイモバイル」といった組み方が現実的な落としどころになります。



楽天モバイルの電波、結局のところ普通に使える水準なの?それとも我慢がいる?



都市部の地上なら日常使いで困る場面はかなり減ったよ。ただ地下や建物の奥はまだ差が出る。だから「絶対に途切れたら困る」人はワイモバイル、「多少は許せるから安くしたい」人は楽天、という線引きが実態に近いね。


ポイント経済圏の違い|楽天かPayPayか


スマホ代の差が数百円なら、ポイントの差で簡単にひっくり返ります。この2社は所属する経済圏が真逆なので、ふだんの買い物先で選ぶのが合理的です。
楽天モバイル:楽天市場がSPUで+4倍になる
Rakuten最強プランを契約すると、楽天市場での買い物がSPU(スーパーポイントアッププログラム)で+4倍になります。適用には一度きりのエントリーが必要で、月間の獲得上限は2,000ポイントです。
上限まで使い切れば月2,000円相当の還元になり、これは3GBプランの月額1,078円を軽く上回ります。楽天市場で毎月ある程度買い物をする人にとっては、実質的にスマホ代がタダどころかプラスになる計算です。
ワイモバイル:LYPプレミアムが追加料金なしで付く
ワイモバイルは契約者向けに、通常は有料のLYPプレミアムが追加料金なしで使えます。利用するにはYahoo! JAPAN IDでY!mobileサービスの初期登録を済ませ、PayPayとLINEを連携させる必要があります。
これによりYahoo!ショッピングでのPayPayポイント還元が上乗せされます。日用品や食品をYahoo!ショッピングやLOHACOでまとめ買いしている人なら、こちらの方が取り分は大きくなります。
判断のコツ:直近3か月の買い物履歴を見る
どちらの経済圏が得かは、人によって答えが違います。感覚で決めず、楽天市場とYahoo!ショッピング・PayPayの直近3か月の利用額を実際に見比べてください。
金額の大きい方に回線を寄せるのが、いちばん確実な増やし方です。両方そこそこ使っている場合は、ポイントより「おうち割が使えるか」「データを何GB使うか」で決めた方が失敗しません。
ポイントで選ぶときの落とし穴
気をつけたいのは、還元の上限と条件です。楽天モバイルのSPU+4倍は月2,000ポイントが上限なので、月に5万円以上を楽天市場で使っても、それ以上は増えません。
また、どちらの特典もエントリーやID連携といった手続きを済ませて初めて有効になります。契約しただけで自動的に付くものではないので、申し込み後に設定を済ませたか必ず確認してください。ポイント目当てで無理に買い物を増やすと本末転倒になる点も、頭の片隅に置いておきましょう。
🧮 ポイントまで含めた「実質負担」の考え方
楽天モバイル
月額-(楽天市場のSPU+4倍分・上限2,000ポイント)
ワイモバイル
月額-(LYPプレミアムのPayPayポイント上乗せ分)
📱 楽天モバイル「Rakuten最強プラン」
使った分だけの段階制で、3GBまで1,078円・20GBまで2,178円・どれだけ使っても3,278円(税込)のワンプランです。
データ無制限をこの価格で使えるのは大手4キャリアで楽天モバイルだけ。楽天市場のポイント倍率アップ(SPU)も付きます。
※料金は2026年8月時点。最新のキャンペーン・詳細は公式サイトでご確認ください。


ワイモバイルから楽天モバイルへ乗り換えるべき人


実際に多いのが「いまワイモバイルだけど、楽天モバイルに移ったら安くなる?」という相談です。ここは条件によってはっきり答えが分かれるので、得する人・後悔する人の両方を挙げます。逆方向のパターンも最後に触れます。
✅ 乗り換えて得する人
- おうち割の対象回線がない
- 1回線だけの契約
- データが月3GB以内
- 35GBでは足りない
- 通話が多い
- 楽天市場をよく使う
❌ 乗り換えると後悔する人
- ソフトバンク光・Airがある
- 家族で複数回線を使う
- 地下や屋内での利用が多い
- PayPay中心の生活
- 店舗サポートを使いたい
- 電波が途切れると困る仕事
得するケース①:割引が効かないまま単身でシンプル3 Sを使っている
いちばん乗り換え効果が大きいのがこのパターンです。おうち割も家族割も適用されていないシンプル3 S(5GB)は月3,278円ですが、楽天モバイルなら3GB以内で1,078円、5GB使っても2,178円で済みます。
3GB以内に収まる月なら、差額は月2,200円。年間にすると26,400円になります。まずはMy Y!mobileで自分の請求額に割引が入っているかを確認してください。何も割引が入っていないなら、乗り換えを検討する価値は十分あります。
得するケース②:データが足りず毎月ストレスを感じている
ワイモバイルの最大容量はシンプル3 Lの35GBで、それを超えると低速になります。テザリングを多用する人や、外で動画を見る時間が長い人は、この上限に毎月ぶつかりがちです。
楽天モバイルは20GBを超えると無制限になり、いくら使っても3,278円で頭打ちです。おうち割ありのシンプル3 L(3,828円)より安く、しかも容量無制限。データを大量に使う人にとっては、料金と快適さの両方で楽天モバイルが上回ります。
後悔するケース:おうち割・家族割を捨てることになる
見落としが多いのがここです。家族全員がワイモバイルで家族割を組んでいる場合、自分1人が抜けると、残った家族の割引構成まで崩れることがあります。
また、おうち割はソフトバンク光やSoftBank Airとセットで効く割引なので、スマホだけ乗り換えても固定回線側の契約は残ります。自分の月額だけを見て「安くなった」と喜んだら、世帯全体では高くなっていた、という失敗が起きやすいパターンです。乗り換え前に必ず世帯合計で計算してください。
逆に、楽天モバイルからワイモバイルへ移った方がいい人
逆方向が正解になるケースもあります。自宅や職場で楽天モバイルの電波が安定しない人、通勤で地下鉄を長く使う人は、料金差を払ってでもソフトバンク回線の安心を買った方が満足度は高くなります。
もうひとつはソフトバンク光・SoftBank Airをすでに契約している家庭です。おうち割で1,650円引きが効くので、シンプル3 Sなら1,628円、M(30GB)でも2,728円まで下がります。この条件がそろっているなら、楽天モバイルに移る金銭的な理由はほぼありません。
乗り換えの前にやっておく3つのこと
どちらの方向に動くにしても、事前準備で失敗はほぼ防げます。まず自分と家族の請求明細を開き、いま効いている割引をすべて洗い出します。
次にエリアマップで自宅・職場・通勤路の電波を確認し、最後に端末が移転先の周波数に対応しているかを見ます。中古端末や型落ちのSIMフリー機は対応バンドが足りないことがあるので、公式の対応端末一覧で型番まで照合しておくと安心です。
手続きはMNPワンストップで完結する
乗り換えの手間は昔よりずっと軽くなりました。楽天モバイルもワイモバイルもMNPワンストップに対応しているため、両社間の移動ならMNP予約番号を取る必要がありません。
乗り換え先のWebサイトで申し込むだけで、いまの契約の解約まで自動的に処理されます。ただしワンストップはWeb申し込み限定で、店舗での手続きには使えません。店頭で契約したい場合は従来どおり予約番号の取得が必要になるので、窓口を決めてから動いてください。
📝 乗り換え前チェックリスト
- いまの請求明細で適用中の割引をすべて確認した
- 家族回線がある場合、世帯合計で試算した
- 自宅・職場・通勤路をエリアマップで確認した
- いま使っている端末の対応バンドを型番で照合した
- キャリアメールを使っている場合の移行方法を決めた
- 端末の分割払いが残っていないか確認した



いま家族3人でワイモバイル。自分だけ楽天モバイルに移るのはアリ?



その形はいちばん危ないパターン。家族割は2回線目以降に効くから、抜ける人の位置によっては残る家族の請求が上がることがある。動く前に3人分の明細を並べて、世帯合計で比べてね。
📱 楽天モバイル「Rakuten最強プラン」
使った分だけの段階制で、3GBまで1,078円・20GBまで2,178円・どれだけ使っても3,278円(税込)のワンプランです。
データ無制限をこの価格で使えるのは大手4キャリアで楽天モバイルだけ。楽天市場のポイント倍率アップ(SPU)も付きます。
※料金は2026年8月時点。最新のキャンペーン・詳細は公式サイトでご確認ください。


乗り換えずにワイモバイルのまま端末だけ買い替える場合の手順と手数料は、別記事で詳しく解説しています。


サポート・実務面の違い


料金と電波で決めきれないときに効いてくるのが、こまかい実務の差です。店舗・メール・留守番電話・家族割の設計は、使い始めてから「そうだったのか」と気づく部分でもあります。
| 実務の項目 | 楽天モバイル | ワイモバイル |
|---|---|---|
| キャリアメール | 楽メール(無料) | Y!mobileメール |
| 留守番電話 | 月330円のオプション | オプションで利用可 |
| かけ放題 | 専用アプリで無料 | 月880円〜の有料 |
| 家族割の割引額 | 1回線110円引き | 2回線目以降1,100円引き |
| 家族グループ上限 | 最大20回線 | 公式条件を要確認 |
| 店舗での相談 | 楽天モバイルショップ | ワイモバイルショップ |
店舗とサポート体制の違い
どちらも全国に実店舗があり、オンライン専用の格安SIMのように「困っても電話とチャットだけ」ということはありません。ここは両社ともに安心材料です。
ただしワイモバイルはソフトバンク系の販売網に乗っているぶん、身近な場所で見つけやすい傾向があります。設定が苦手な人や、家族の分もまとめて相談したい人は、契約前に自宅の近くにどちらのショップがあるかを地図で確認しておくと確実です。
キャリアメールと留守番電話の扱い
楽天モバイルには「楽メール」という無料のキャリアメールがあり、Rakuten Linkアプリの中から使えます。一方で留守番電話は月330円のオプション扱いで、無料ではない点は正直に押さえておきましょう(保存は最大100件・保存期間は1週間)。
ワイモバイルはY!mobileメールが使え、留守番電話もオプションとして用意されています。仕事で着信を取りこぼしたくない人は、どちらを選ぶにしても留守番電話の条件と料金を申し込み前に確認しておくのが安全です。
家族割の設計が根本的に違う
同じ「家族割」でも中身は別物です。楽天モバイルの最強家族プログラムは1回線あたり110円引きと控えめですが、グループは最大20回線まで組め、離れて暮らす家族や親族、事実婚・同性のパートナーも対象になります。
ワイモバイルの家族割引サービスは2回線目以降が1,100円引きと金額が大きい代わりに、おうち割 光セット(A)とは併用できません。家族が多いほど強いのがワイモバイル、家族の定義がゆるく組みやすいのが楽天モバイル、と覚えると整理しやすくなります。
初期費用と海外での使い勝手
契約時の事務手数料は、楽天モバイルはショップ契約でも累計4回線目まで無料(5回線目以降は3,850円)です。ワイモバイルは3,850円が基本ですが、オンラインストア経由なら無料になる場合があるので、申し込み窓口で差が出ます。
海外で使うときは楽天モバイルが手軽です。指定エリアなら申し込み不要で毎月2GBまで追加料金なしで使える仕組みがあり、短い出張や旅行なら現地SIMを買わずに済みます。海外に行く頻度が高い人は、この差も判断材料に入れてください。



細かいところまで見ると、どっちも一長一短で決めきれないなあ。



迷ったら「固定回線がソフトバンク系かどうか」だけで決めていいよ。おうち割が使えるならワイモバイル、使えないなら楽天モバイル。実務の細部はそのあとで調整すればいい。
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① 超!おトク割
シンプル3 M・Lの基本料が12ヵ月間ずっと毎月1,100円(税込)割引。申し込み不要の自動適用です(Sは対象外・家族割引サービスやおうち割 光セット(A)などとの重複適用は不可)。
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あわせて「ワイモバ超!感謝祭」と家族・友人の紹介キャンペーンも実施中。特典額や適用条件は時期で変わるため、公式のキャンペーンページで最新条件を確認してください。
③ 料金の目安(シンプル3・税込)
S 5GB 3,278円/M 30GB 4,378円/L 35GB 5,478円。おうち割 光セット(A)なら毎月1,650円引きでMが2,728円に。LYPプレミアム付き・Lは10分かけ放題も追加料金なしです。
※2026年9月1日に公式サイトを確認した内容です。端末セールなど最新のキャンペーンは公式でご確認ください。




よくある質問(FAQ)


楽天モバイルとワイモバイル、結局どっちが安い?
割引なしなら楽天モバイルです。3GBまで1,078円で、ワイモバイルの最小プラン シンプル3 S(5GB)の3,278円より大幅に安く済みます。
ただしソフトバンク光やSoftBank Airでおうち割 光セット(A)が使える家庭なら、シンプル3 Sは1,628円、M(30GB)は2,728円まで下がり、データを5〜30GB使う人はワイモバイルの方が安くなります。
楽天モバイルの電波はもう心配ない?
2024年6月にプラチナバンド(700MHz帯)の商用サービスが始まり、屋内での弱さは改善が進んでいます。日常的な利用で困る場面はかなり減りました。
ただし基地局の整備は現在も進行中で、地下街や建物の奥では他社との差が残る場所もあります。不安なら自宅・職場・通勤路をエリアマップで確認してから決めてください。
ワイモバイルのおうち割と家族割は一緒に使える?
併用できません。おうち割 光セット(A)と家族割引サービスの両方の条件を満たしても、適用されるのは割引額が大きい方だけです。
割引額はおうち割が1,650円、家族割が1,100円なので、対象の固定回線があるならおうち割を選ぶことになります。支払いをPayPayカードにする「PayPayカード割」330円引きは、これらとは別に上乗せできます。
通話が多い場合はどっちが得?
楽天モバイルです。専用のRakuten Linkアプリから発信すれば、何分でも何回でも国内通話が無料になります(アプリを使わない発信は30秒22円)。
ワイモバイルは国内通話が30秒22円で、10分かけ放題の「だれとでも定額+」が月880円、24時間かけ放題の「スーパーだれとでも定額+」が月1,980円かかります。シンプル3 Lのみ10分かけ放題が追加料金なしで付きます。
2社を同時に持つデュアルSIMという選び方はあり?
ありです。楽天モバイルは3GB以内なら1,078円なので、サブ回線として持っても負担が軽く、通話無料アプリも使えます。
メインをワイモバイルにして電波の安定を確保しつつ、サブで楽天モバイルを持って通話とデータの逃げ道にする、という組み方は現実的です。ただし端末がデュアルSIMに対応している必要があります。
まとめ


✅ まとめ:楽天モバイルとワイモバイルの選び分け
- 割引なしなら楽天モバイルが安い(3GBまで1,078円)
- おうち割1,650円引きが使えるならワイモバイルが逆転する
- おうち割と家族割は併用できず、大きい方だけが適用される
- 35GBを超えて使う人は無制限3,278円の楽天モバイル一択
- 電波の安定を最優先するならソフトバンク回線のワイモバイル
- 楽天市場派は楽天モバイル、PayPay・Yahoo!派はワイモバイル
- 通話が多いならアプリで無料になる楽天モバイルが有利
- 迷ったらデュアルSIMで両方を持つ選択肢もある







